アフリカのGDPの真実--セネガルの事例から

アフリカ各国のGDPには真の経済規模は現れません。

なぜならそこには「インフォーマルセクター」の存在があるからです。

 

インフォーマルセクターとは、非公式な経済活動の事です。

具体的には、路上販売者や屋台のようなものを指します。

国に管理されていない経済活動のため、法人登記がされておらず税金も納めないため、国家の記録や統計に現れません。

つまり、GDPには現れない存在だという事です。

 

セネガルでは、このインフォーマルセクターが非常に発達しています。

どれ位発達しているかと言うと、セネガルには「インフォーマルセクター省」という省がある位です。

 

では、いったいどの位の人達がインフォーマルセクターで働いているのでしょうか?

調査によりその人数は異なり一概に言えないのですが、セネガルの労働人口のうちおよそ「75%」の人達がインフォーマルセクターで働いていると言われています。

 

また、セネガルでは毎年約10万人が就職し、そのうちなんと「9万7千人」がインフォーマルセクターの仕事につくというデータもあります。

上記の数値のギャップは、インフォーマルセクターで仕事を始めたものの(例:物売り)、上手くいかずに辞める人が多いからでしょう。

 

人数が多い事は分かりました。

では、いったいインフォーマルセクターの経済規模はどの程度なのでしょうか?

 

セネガル政府の公式発表によると、セネガルのインフォーマルセクターの経済規模は「GDPの41.6%相当」。

セネガルのビジネスを考える上で、決して無視できないインパクトを持っていますね。

 

上記の事だけを鑑みても、セネガル含むアフリカ各国でのビジネスにおいては、数字だけではなく、実際に現地に足を運び、自分の目で情報を得る事が重要だと言えます。

弊社では現地視察のアテンド、セネガルでの市場調査やテストマーケティング営業代行なども行っておりますので、お気軽にお申し付けください。

 

JAPON COMMERCE SUARL

山田 一雅

 

(参考)

セネガルの労働事情(公益財団法人 国際労働財団)

http://www.jilaf.or.jp/mbn/2015/293.html

 

Le secteur informel represente 41,6% du PIB (officiel)(Seneweb)

http://www.seneweb.com/news/Economie/le-secteur-informel-represente-41-6-du-p_n_152692.html

 

Le secteur informel couvre 97% de l’economie senegalaise(Seneweb)

http://www.seneweb.com/news/Economie/le-secteur-informel-couvre-97-de-l-rsquo_n_215213.html