【忙しい人のための3行まとめ】
・電気水道ガスの無いセネガルの村で14歳の女性の結婚式に参加した
・計3日間開催、村の移動も
・総勢200名ほどが参加してとても盛り上がった
皆様こんにちは!アフリカ商会の山田です。
本日は、私が実際に参加したアフリカ(セネガル)での結婚式について、沢山の写真とともに記します。
・電気水道ガスの無いセネガルの村で14歳の女性の結婚式に参加した
セネガルでいつも良くしていただいている家族の親戚の女性(14歳)がご結婚するという事で、結婚式に招かれた唯一の外国人として参加してきました。
ダカール郊外からバスで出発です。バスの座席は綺麗で、道路も舗装されており移動はとても快適でした。パーキングエリア(村)での休憩のたびに売り子さん達が沢山バスに乗ってきます。出発前に降りるかと思いきや、そのまま出発後もバスに乗り続けて販売し、5分後位に下車していきます。
5時間ほどバスに揺られ、新婦の住んでいる村、Lompoul(ロンプール)に到着。出発前に「電気の無い村だけど、とてもいい所だよ」と聞いていましたが、電気だけでなく水道もガスも携帯電話の電波も無い村でした(皆夜は懐中電灯と携帯電話のライトを使っていました)。
ですが、不思議と不便は感じませんでした。海が近いため風が涼しく、電気が無いおかげで夜は星がとても綺麗で、流れ星を数えきれない位見る事が出来ました。また、この村には蚊が全くと言っていいほどいませんでした。近くの森に蚊が嫌う木々が生えているからだそうです。
村周辺では、ツアー用のオープンバスに乗った沢山の欧米人を見かけました。村の人曰く、Lompoulには砂漠も海もあり気候も良いため、外国人に人気の観光地となっているようです。中国人や、たまに日本人も来る事があるそうです。
・計3日間開催、村の移動も
結婚式は到着日の夜、そして翌日にLompoulにて行われました。なぜか新郎の姿が見えず。理由を聞くと、「新郎は別の村に住んでいて、明日花嫁はその村に嫁ぎに行く」との事でした。「新郎のいない結婚式ってどうなんだろう?」と疑問に思いつつも、深夜1時頃まで宴を楽しみ就寝。
「ヤマダ、ヤマダ、出発するよ!」
真っ暗な中、こう呼びかける声で私は目を覚ましました。時計を見ると早朝3時過ぎ。就寝前、「明日は海に行くよ」と言われていましたが、時間的に早すぎます。いったい何事だろうと思い聞いてみると、新郎の村に行き、お祝いをするとの事。なるほど、さすがに新郎不在では終わらないようです。
暗い中オープンバスに揺られ、
山の中の道なき道を抜け、
海沿いではなく「波の上」を走り(写真は復路の際に撮影したものです)、
新郎の住んでいるフーディ?という村に到着。3日目の結婚式を行いました。
・総勢200名ほどが参加してとても盛り上がった
式には総勢200名ほどの人が参加し、歌に踊りにとても盛り上がりました。私から見た結婚式の内容は以下の通りでした。
・1日目夜
夕食(特に変わった料理無し)
⇒皆で結婚に関しての約束や注意事などの話を聞く
・2日目
朝食(パン)
⇒昼食に向けて牛を屠殺
⇒昼食(牛の肉の入ったご飯)
⇒女性達が歌って踊りながら男女にお祝い金を要求(払っていたのは参加者の約1割)
⇒夕食(特に変わった料理無し)
⇒新婦へのすべてのプレゼントの紹介と、合間に歌とダンス(これを5回位繰り返す)
・3日目
村に新婦到着、皆で歌を歌いお出迎え
⇒結婚の儀式(新婦と新婦の姉が、馬が鼻先でいじった砂を頭からかけられる)
⇒朝食(パン)
⇒昼食に向けて牛を屠殺
⇒写真撮影
⇒新婦へのすべてのプレゼントの紹介と、合間に歌とダンス(参加者は女性のみ、これを3回位繰り返す)
⇒昼食
⇒女性達が歌って踊りながら男女にお祝い金を要求
アフリカで初めての結婚式参加でしたが、私も踊りに参加させてもらったり、女性のみ参加の会に、写真係として男性の中で私だけ入室を許可されたりと、貴重な経験をさせていただきとても楽しい3日間でした。(上の写真の2,4枚目がその女性だけの会の様子です。)
なお、個人的に1番感動したのは結婚式の内容ではなく、Lompoulからフーディまでの移動中の夜景だった事は家族には内緒です(笑)
以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでも西アフリカを身近に感じていただけましたら誠に幸いです。
※2015年10月22日(木)追記
日本初の「セネガルの旅行ガイドブック」制作プロジェクトをはじめました。
https://readyfor.jp/projects/senegal-guidebook