インフォーマルセクターで働くアフリカの男達を紹介するこの連載。今回は「セネガルの工業編」。さまざまな分野で働く職人達を簡単に紹介します。
セネガルには、軽工業の職人たちが沢山います。
靴、サンダル、服、鞄など、様々なものが彼らの手で作られています。
ゆったりのんびり働く人が多いセネガルにおいて、彼らの勤労さは目を見張ります。
彼らはせっせと手を動かし働き続ける、セネガルでは本当に珍しい働き者です。
繁忙期には徹夜で作業をする事も(例:宗教行事前の仕立て屋さん)。
仕事が終わらなくても終業時間になったらすぐ帰宅するセネガルの人達の中において、彼らの働きぶりは特に目立ちます。
しかしながら、近年中国などから大量に安価な製品が入って来る事により、彼らにとって厳しい状況が続いています。
実際彼らの話を聞いてみると、
「中国のものが来て、多くの人達が廃業した」
「セネガルで使われていたものを真似てすぐもっと安いコピー製品を作るんだ」
と、不満タラタラのようです。
一方重工業に関しては、少し事情が異なります。
たとえば鉄加工職人に関しては、まだまだ国内で需要があります。
なぜなら、鉄は原料としてセネガルに入って来るものもまだまだ多いからです。
家や建物ごとに、それぞれ寸法を合わせ、好みに合わせて加工する必要があるため、これらの仕事はまだまだしばらくは無くならないでしょう。
JAPON COMMERCE SUARL
山田一雅